ホテルのレストランで昼飯を食うことになり、メニューを見たのだが、書いてあるカタカナ料理名がどんなものなのかまったくわからず焦った。かろうじて「カレー」は理解できたのでそれを頼んだ。しかしそれは、あぶり鴨肉をトッピングした欧風なんとかカレーというもので、グリーンサラダはつくものの3,500円もして驚いてしまった。世間の人々は、こんなもん上品にちまちま食っておいしいのだろうか。身分不相応、間尺に合わない、の典型であった。
カレーライスなんて、二杯も三杯もおかわりして豪快に食うのがおいしいのに。ただ、その状況は、家庭におけるカレーライスの食べ方なのだろうが。ドッsoloでカレーライスなんか作って食っても、うまくもなんともない。家族皆して、スプーンでカレー皿をカンカン音立てて食うのがおいしい。ひとりでは、作ったカレーが鍋に大量に残る、という状況が空しさを禁じ得ないのだ。
そんなとき思い出したのが、昨年、すばらしいメニューを開発したことだ。ここ最近、最大の昼めしヒット作といっていい。それは「手軽に一人前簡単にできるサンマーメン」。
巷に「サンマーメン」をおいしく食べさせる店はあるが、これを食べ歩いた結果、舌が肥えてしまった。なので、近所の町中華など、おいしくない「サンマーメン」では満足できなくなってしまったのだ。餡かけであればいい、というわけにはいかない。昼飯に、「サンマーメン」食いに、いつも車で往復2時間ともいかない。なので、自分で作れないだろうか?とトライしたのだ。
材料は、冷蔵庫に入っている野菜、冷凍保存してあるモヤシ、豚ロース肉100グラム。豚肉なんか大量に買って100グラムずつ小分けにして凍らせておけばよい。ここに、刻んだ韮、キクラゲなどがあったら尚よし。
上記材料を雪平鍋に全部入れて加熱。そして水でひたす。予め、ドンブリの中に片栗粉を水溶きにしておく。そして、ここに登場させるのがインスタント袋麵。主張のある銘柄ものではなく、できるだけノーマルな味わいの、醤油または塩味が適していると思われる。
雪平鍋内の肉野菜に火が通ったら、通常の袋麺を仕上げる行程でラーメンを仕上げる。ただ、このとき、通常よりやや硬めの麵に仕上げることに注意が必要。できあがり後、餡の余熱で麺がさらに柔らかくなるからだ。
ご承知のとおり、ドンブリに入れた片栗粉は充分に水溶くように。餡がダマになったら台無しだからである。餡のとろみ加減は、好みで慣れていくしかない。
雪平鍋にかけた火を弱くして、水溶き片栗粉を投入。出来上がりをドンブリに戻せばできあがり。
夏場には、ビール飲みながらこれを作って、さらにビール飲みながら食いまくったものであった。大汗かいてね。洗い物片付けもドンブリ、雪平鍋、菜箸を兼ねた箸一膳のみ。寒い冬にこそ、胃袋中心に体が温まって、お勧めなのであるよ。