W11への更新が必要だったので、土曜日の朝に甥を呼んだ。PCは、メインのラップトップとサブのデスクトップがある。両方ともW11への更新が急務の時期を迎えていた。いろいろな方面から「…さっさとやらないとまずいですよ。W10サポート終了が迫っていますからね」的に脅されていたので、やむなく、休日の甥の招聘となったわけだ。
ネット上情報では概ね一台につき所要2、3時間の作業、二台同時進行でやれば午前中には終了する、とのことであった。
そうか、それでは土曜日においさんの家にきて二台のマシンをW11に更新してくれ。礼はちゃんとするぞ。オジイが残したカスタム腕時計もやるぞ。おめーがそれを普段使いすれば、供養にもなってジイちゃんも喜ぶぞ、としたのだ。
ということで甥がやってきたのである。そして作業開始。開始冒頭は快調で、互いの近況報告談に花が咲いたのであった。と、ところがである。やがて二台のマシンはへそを曲げ、画面上作業進捗度表示が「…5%」から「12%」で止まってしまった。スマホで情報収集する甥。悪戦苦闘なのである。画面上には、青い文字で「あともう少しです」などと表示されるわりにはその待ち時間が長いこと長いこと。あっという間に昼飯時になってしまったのであった。
甥は二台のマシンにかかりっきりなので、しかたなく弁当屋へ。甥には肉系の弁当を買い、おれはのり弁。いつか、TVの大食い系番組で観たのり弁がうまそうだったのでそうしたのだが、クソまずくてやや腹が立った。観るのと実際に食うのは大違いなのだ。
昼飯後も遅々として進まない更新作業。やがて無口になっていく甥なのだが、作業してもらっているこちらとしては、ジッと我慢するしかないのであった。
そういえば、かつてW98から2000へ、さらにXPから7、10への変遷時にこのような状態に陥ったことなど思い出す。完全にMicrosoft社の囚われ人と化していることが腹立たしいのであった。…でもな、そんなこと言っても、PCつかえなくなるのもマズいしな。
やがて、どこをどうしたのか?はまったくの不明であったが、サブのデスクトップの更新が完了した。それがなぜか?について、甥にもわかっていない様子で、メインのラップトップはいつまでたっても未解決なのである。
外は暗くなりはじめ、ものいいが早口になる甥。これは、甥がイラついているときの症状なのだ。それでも処理が終わらず、固まったままのメインPC。
そしてついに、「あのさ、このまんま電源入れっぱなしにしたままね。明日の朝まで放置しておいて。そして画面に出た指示に従って」と超早口で言って帰っていったのであった。
「あーあ、おれも自分のマシンをアップロードしなくちゃな」とのこと。あっ、おめー、おいさんのPCでリハやりやがったな的なのであった。