【資格:ある行為を行うため、任務に就くために必要な条件】
JALのパイロットが乗務宿泊先のハワイで酒を飲みすぎて体調不良、運行に支障が出たことでやり玉にあがってしまった。
JALでは昨年から、パイロットについて「ステイ先での飲酒は当面禁止」としていたのだが、それ以前には「乗務開始12時間前までに体内に残るアルコール量を純アルコール換算で40グラム相当に自己制限するよう」としていたそうだ。
この「純アルコール換算で40グラム」とは、アルコール成分5%のロング缶ビール等2本分に相当し、概ね6、7時間で体内から消失するとのこと。ということは、乗務前に飯食ってビール1リットルくらいで我慢して、8時間も寝ればアルコールが抜ける、と考えたのだろうか?だけど、ついつい飲みすぎちゃって二日酔いになった、ということだ。気持ちはわかるけどな、だってワイハだもん。でもダメ。酒気が残ってオエッとなってるやつの操縦なんてシャレにならない。
おれは、JALのそのパイロットがどんなひとなのかを知らないし、そのひとが飯食ってた現場なんか見てないけれど、この話はしてもいいよな。
けれど、パレスティナで起きている「飢餓」についてグダグダ言う資格があるのだろうか?と考えてしまう。おまえは、実際に中東に行って現地の状況を見たのかよ?せいぜいTVやネットニュース報道を見ているだけだろう、他国の人々を「痛々しい」と貶めるならば、その根拠を明らかにせよ、となることだろう。
グレタ・トゥンベリさんがヨットに支援物資を積んで船団を組織、地中海をガザ地区に向かった。そこには62歳の日本人女性も参加しているそうだ。グレタさんは、この6月にも同様にガザ地区を目指したが、イスラエル当局に拿捕されて飛行機で強制送還されている。なので、再び領海侵犯ということで重罪とみなされるのではないか、とのリスクがある。
ヨット船団で運べる支援物資には限りがあるだろうし、最悪これらがイスラエル当局に没収されて届かない恐れだって大きい。単なるパフォーマンス、人騒がせだ、との論調も多くみられる。
しかし、かつてボブ・ゲルドフがそうしたように、どうなることかわからないけれど、とにかくやってみることだ的精神は正しいのではないだろうか?現に、LIVE AID当時としては「チャリティー」という概念すら理解できない世の中であったのだから。
国籍も世代も異なる日本人女性とグレタさんが意気投合し、身を挺して行動に出る。すばらしいことではないか。はっきりしている、堂々としたもんだ。拿捕されて強制送還されるにしても、支援物資が届かなかったとしても、船団員らは今回の飢餓問題を語る真の資格があるのだ、と思う。そしてそれが、世界的な連携に繋がることが微かに見える望みなのではなかろうか。 おしまい