19歳の女の子が喫煙&飲酒でオリンピック出場を辞退する羽目になった。オリンピック開催まであとわずか、本人20歳誕生日まであと二か月というタイミングだった。
それがスポーツ競技の代表、ましてやオリンピック日本代表という冠だから、厳しい裁定もやむなしといったところか。
国際大会の代表選手にまでなったのだから、これまで並々ならぬ努力の積み重ねであっただろう。だから残念無念。
しかし、彼女は19歳。これからだって、その気になればもう一廻し充分できる年齢だ。だから、「やらかしちゃいました。しっぱい失敗」程度にかるく可愛く受け流してOKですよね。
ただ、腹持ちならないのが、協会対応だった。本件についての会見発表の中に、彼女への事情聴取報告的なものがあった。
もちろん、問題が問題だから、事実関係の確認、代表選手倫理規定等の補足説明はわかる。だけどね、「どういう気持ちで喫煙&飲酒の行為に至ったのか」との聴取項目および「代表選手としてのプレッシャーから」との応答項目説明って必要か?聴くのはいいだろうけれど、会見等での事後対応報告に必要か?
協会は、ばかな説明をするな。ばかな発表をするな、と思いましたね。強く。
大むかし、高校二年のときに修学旅行に行って、大量の停学処分者が出たことがあった。理由は、旅行中の喫煙&飲酒、男女の不適切行為というもの。
修学旅行なんて選抜制ではないし、みんなどこの高校生も行っていた時代のことだ。なので、公式の記者会見などあるわけでもなかったのだが。
もちろん、それなりの事情聴取もあっただろうし、事実関係に鑑みての停学処分が下されたということだ。
だけど、「どういう気持ちで喫煙、飲酒、不適切な関係行為に至ったのか」などという発表は一切あるはずもなかった。
高校二年生といえば16、17歳です。…興味があって、好奇心があったから吸ってみたかったし飲んでみたかったのだ。だーい好き同志の男女だったから、部屋から抜け出して一夜をともにしたかった。ただそれだけのこと。
青春的な年代の男女を旅行に連れていくんだもん、せんこーたちだって、そういう問題が起こることは予測の範囲だっただろう。ただ、それが起きてしまったので適正に処置しただけだ。
「どうしてそんなことしたの?」などと、ばかな質疑応答をさらしたりはしないのが正しいのよね、きっと。